腕振りについて

@ 基本型

気を付け
正しい姿勢で直立しましょう
足は肩幅に開き
お尻を絞めて
膝の裏を伸ばす感覚を持ち
重心は少し前にかけて踵も少し浮かせます
この状態で肘を90°に曲げましょう

これが基本姿勢です
この状態で腕を振ってみましょう

このときに、背筋と両肩でできるT字を固定します
そして、肩を回転の中心として、肘を円運動させます
前から後ろにしっかりと引き、前後に振るようにします

初心者は腕振りが出来ていないものです
注意されて良くなるものではありません
一時的には意識できても、すぐに元に戻ってしまいます
それは腕を振るための筋力が身に付いていないからです

指導者によっては腕振りが出来るまで歩かせないほど重視しています
腕振りも練習に取り入れて、腕を振る筋肉を強化しましょう
鏡を見ながらすると左右のバランスが確認できるので効果的です

A 腕を抱え込まない

腕を前に持ってくるときに胸に引きつけてしまう人がいます
この抱え込むような腕振りは自分では気が付きにくいため、ビデオ撮影などで確認しておく必要があります

抱え込む腕振りになりやすい特徴として、肘を90°以上曲げることが挙げられます
ですから、抱え込む腕振りをしている人は肘の角度を改善すれば良いでしょう

改善のポイントは親指を立てることです
親指を立てて腕を振ることで、腕を曲げる筋肉に力を入れにくくなります
結果、90°以上曲がることがなくなり、改善に向かっていくハズです

腕振りを集中的に改善する場合は、腕振りの時間を長くしましょう
30分でもいいですし、90分もやると息も上がり、持久力も高まります
長い時間腕を振れるようになったら、後はそれに足や腰を付けるだけなので、長時間の歩きでも維持できるハズです

これも意識だけで改善するのは難しいでしょう
腕振りの練習としてしっかり取り入れ、筋力と共に改善していきましょう

B 最悪の腕振り

競歩が普及していない地域では、とんでもない腕振りの選手を目にすることがあります
腕を横に振り、全く前後に振れていない
まるで手長猿が前で腕をブランブランしているかのよう・・・
筋力を付ける努力をしているとは思えない選手

いい加減な気持ちで競歩をやって欲しくないものです

このような選手にならないためにも、初めのうちから腕振りの練習をしておくべきなのです